火の回りの早さを確認 老人施設火災で群馬県警(産経新聞)

 火災で入所者9人を死亡させたとして、業務上過失致死容疑で群馬県渋川市の老人施設「静養ホームたまゆら」を運営するNPO法人(特定非営利活動法人)「彩経会」理事長、高桑五郎容疑者(85)ら2人が逮捕された事件で、同施設の火の回りが基準を満たす正常な施設よりも大幅に早かったことが11日、捜査関係者への取材で分かった。群馬県警の燃焼実験で確認された。県警では、耐火材を使用しない違法な増改築が被害の拡大を招いたとみて詳しく調べている。

 捜査関係者によると、同施設では平成17年8月以降、4回にわたり無届けで増改築を繰り返していた。建築基準法では福祉施設などについて、主要な壁などに耐火材を使用することを義務づけているが、複数の関係者が県警の調べに対し、増改築の際には「『日曜大工』でベニヤ材などを使っていた」と証言。

 県警で昨年11月と12月に計3回、火元付近の建物を再現して燃焼実験を実施し、壁の温度の上昇具合や火の広がり方を確認。通常の施設よりも明らかに早く火が燃え移ることが確認された。

 渋川署捜査本部は11日、高桑容疑者の住居や事務所など、関係7カ所の家宅捜索を実施し、パソコンなど計約30点を押収した。

【関連記事】
「たまゆら」火災で施設関係者が危険認識、「ひとたまりもない」 群馬 
群馬「たまゆら」10人死亡火災、理事長逮捕 業過致死容疑
狭すぎる…無届け老人ホームの4割で改善指導 厚労省
老人ホームで火災、男性死亡 兵庫・伊丹
たまゆら火災で、群馬県警が燃焼実験

利用客の本人確認義務化=ネットカフェ条例案提出へ−全国初、罰則も規定・警視庁(時事通信)
<火災>住宅全焼、焼け跡から2遺体 夫婦か 埼玉・越生(毎日新聞)
陸自、ハイチで活動開始…宿営地外で整地作業(読売新聞)
投資会社社長に懲役5年=未公開株投資名目で詐欺−千葉地裁(時事通信)
外務省買い上げ廃止「外交フォーラム」休刊(読売新聞)
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。